#生きている
ゾンビ映画見たよとか言うと、「ゾンビ好きだねえ」って言われることがあるけど、
全く違う。私はゾンビが好きなんじゃない。
ゾンビの世界になってしまった世界での人間ドラマが好き。(多分あるある)
地球滅亡系の映画が好きな人とも通ずるかもしれないけど、
極限状態になった時の人間がどういう行動をしていくかっていうのが見たいから見る。
今回見た韓国映画「#生きている」はこれもゾンビものなんだけど、
さらに極限を重ねて、生きていく場所がマンションの一室だけっていう、
逃げ場なし、食べ物なし、水なし、生きてるのは自分だけ。
周り全部ゾンビ。
#生きている でSNSに投稿するけど謎に電波がおかしくて(韓国なのに?)
情報収集もままならない。
当たり前だけど気がおかしくなるよね。
でもそんなとき、同じマンションに自分以外にも生きている人間がいたと知ったら?
***以下ネタバレあり***
という感じで話が動いていきますが、ここから面白いのがユ・アイン演じる主人公、
めっちゃ現代っ子なんですよね。
SNS使ったり、ドローン使ったり、あとゲームで使うVRの眼鏡?みたいなやつを使って難局を乗り越えようとしていきます。
おそらくタイトル的にも、この映画のミソはデジタル世代がどうやって生き残るかってことなんだろうけど、個人的には真逆の設定で出てきたキャラクターが面白かった。
向かいの部屋に生き残っていたパク・シネ(どっかで見たと思ったら、美男ですねの子だなのね!)演じる女の子。彼女の家が映されるとそこにはキャンプ道具がたくさん。
おそらくこの世界になる前は同居していた家族がキャンプ好きだったのかな。
お父さんとかと一緒に小さいころから連れて行ってもらってたんだろう。
一滴の水も貴重な中、部屋にある観葉植物用の水もとっておいているところを見ると、
やっぱり自然好き、アウトドアガールな印象。
さらに部屋の中にはロープが張り巡っていて、ドア付近にはゾンビ捕獲機?のようなものが。
そこで捕まえたゾンビを斧で絶命させている様子を見るに、かなりのサバイバー。
そう、こんな世界では、
ためらった奴から死んでいくんだ!!!
ついに外に脱出する日、相方ユ・アインは部屋の中で今か今かと出る時を見計らっていると、外では
パク・シネ、もう出てるー!!
草刈り道具みたいなの一本だけ持って出てるー!!!
無鉄砲すぎてこういう人いの一番に死にそうだけど、ゾンビを押し倒すという新しい戦法で、まさかの一噛みもされずに向かいのマンションに到着。
勢い、大事。
ここからまたゾンビやら、生きてる人間との闘いありで、マンション上階まで登っていくわけですが(急に雑w)、
デジタル慎重サバイバーとアナログ勢いサバイバー、どっちが強いだろう。
まあこの映画的には二人ともがいなかったら二人ともだめだったんだけど、
もし現実だったら、やっぱり私はアナログサバイブしていこうかな。
このときだって最初のころはなぜか電波がなくなったりして情報収集がまともにできなかった。
デジタルユ・アインもラジオを聴こうと必死に隣の家まで大冒険していったくらいだし。
そう、ゾンビには会わないようにするのが一番(進撃の巨人の壁外調査と一緒だね)
だけど、もし遭遇してしまったときは自分だけが頼りなんだ。
電波は助けてくれない。
そして、一番重要なのは、
ためらったら、死ぬ!!!
こうやっていつ来るかともわからない世界のために、今後もゾンビ映画で自習するべし。←結局そこ
#生きている
2020年 韓国
98分
監督:チョ・イルヒョン
出演:ユ・アイン、パク・シネ