ビューティー・インサイド
人は見た目じゃないなんてよく言うけど、私個人としては人は見た目だと思う。
別に顔がものすごく整ってる人がいい人って訳じゃなくて、
性格は顔に出るなって思う。
だから逆にものすごく整ってる人は、どんな人だかわからないから少し怖いよね。(ニコール・キッドマンとか)
それで今回の映画は、毎朝目が覚めると外見が変わってしまう病気?を持っている主人公が、ある女性に出会い、恋をし、二人で成長していく、
というまあすごくあっさり言えばそんな感じの話。
毎朝目が覚めると外見が変わって、老若男女問わず、さらに国籍も変わってしまうことがある謎の病気(?)。国籍が変わると韓国語(母国語)が聞き取れるけどしゃべれなくなる。
(じゃあ自分の聞いている自分の声はどう聞こえてんの、脳で変換してるわけ?腑に落ちない設定。上野樹里出したいがために作った設定なんじゃないかと思う。それはビジネスで必要かもだけど、だったらちゃんと設定作ろうよ。めっちゃ中途半端じゃん)
きっとさ、これ見る前にストーリー読んだ人は思うよ。
見た目が変わっちゃう主人公が、誰にでも分け隔てなく接することのできる心の美しい女性と出会って、変わっていく・・・人は見た目じゃないんだ!たとえどんな外見であろうと心が美しければ同じような人が見つけてくれる!素敵な恋がデキルンダヨ!
きっと思ったでしょう。
さあ、ラストに向かってそんな希望が失われていくよ!
**ネタバレあり***
まあほんとにストーリーは単純で、何度も書いた通り単純。
見た目が変わっちゃう主人公が恋愛する
→途中困難がいくつかふりかかる(彼女が、男とっかえひっかえしてんじゃないかと噂されたり。毎日彼氏の顔が変わるもんだから彼女が慣れなくて情緒不安定になったり。まあそんなところ)
→乗り越える
→ハッピー!
この映画のいいところはいろんな有名俳優たちが入れ代わり立ち代わり主人公を演じていくところ。韓国映画・ドラマファンにはたまらないでしょう。
イベント性だけある映画で、映画のテーマは自分でぶち壊してくるくらいだから見終わった後ちょっと不信感さえ心に・・・。
だってね、
どんな見た目でもいい、あなたと一緒にいると心が安らぐの、だから一緒にいたい!
そんな風にして付き合ったんだよねあなたたち?
なのに見てると、ラブラブなシーンはイケメン俳優とのときだけなんだもん。
やっぱりイケメンが好きなんじゃんヒロイン!
大体初めてデートしたときもイケメンの時だし!
やっぱり顔なんだろ!?
そりゃあさ、映画の雰囲気的におじいさんとのラブシーンを省きたかったのはわかるよ。(おじいさんすみません。)
そういう客層(?)狙ってるのじゃないのもわかる。
大体、私も見たくないよ。(おじいさん、すみません。)
ただ、あからさまな、主人公がイケメンになって現れた時のヒロインの嬉しそうな顔といったら!不信感わいてくるよあれは。
地味な顔の時なんて、目つむってるじゃんヒロイン!
「あなたを、感じられるように」みたいなこと言ってたけど、イケメンだったら絶対ずっと見てるだろ。
一番最後に、今までの主人公の俳優たちとキスしていくようなシーンがあるんだけど、
ここもあからさまに!
おじさんおばさん俳優は除外されているんだ!
なんでだよ、ちゅうくらい、しろよ。
やっぱり顔がきれいじゃないとだめですって、念押されたように感じるのは、私がひねくれているんでしょうか?
本当に心がきれいなひとがこの映画見たら、違う感想持つんでしょうか?
でもそんな、いわゆるきれいな心って面白いか?
顔も性格も、味があるくらいが面白い。
だから、「人は外見じゃない」なんてこと言いながら、きれいな顔の俳優女優たてちゃうような映画まじでナンセンス。
いろんな俳優出してそのファンで客つかもうって思惑だだもれの映画にひっかかった私もナンセンス。
2015年 韓国
127分
監督:ペク・ジョンヨル
出演:ハン・ヒョジュ、キム・デミョン、ト・ジハン、パク・ソジュン、ユ・ヨンソク、イ・ドンフィ、上野樹里
#生きている
ゾンビ映画見たよとか言うと、「ゾンビ好きだねえ」って言われることがあるけど、
全く違う。私はゾンビが好きなんじゃない。
ゾンビの世界になってしまった世界での人間ドラマが好き。(多分あるある)
地球滅亡系の映画が好きな人とも通ずるかもしれないけど、
極限状態になった時の人間がどういう行動をしていくかっていうのが見たいから見る。
今回見た韓国映画「#生きている」はこれもゾンビものなんだけど、
さらに極限を重ねて、生きていく場所がマンションの一室だけっていう、
逃げ場なし、食べ物なし、水なし、生きてるのは自分だけ。
周り全部ゾンビ。
#生きている でSNSに投稿するけど謎に電波がおかしくて(韓国なのに?)
情報収集もままならない。
当たり前だけど気がおかしくなるよね。
でもそんなとき、同じマンションに自分以外にも生きている人間がいたと知ったら?
***以下ネタバレあり***
という感じで話が動いていきますが、ここから面白いのがユ・アイン演じる主人公、
めっちゃ現代っ子なんですよね。
SNS使ったり、ドローン使ったり、あとゲームで使うVRの眼鏡?みたいなやつを使って難局を乗り越えようとしていきます。
おそらくタイトル的にも、この映画のミソはデジタル世代がどうやって生き残るかってことなんだろうけど、個人的には真逆の設定で出てきたキャラクターが面白かった。
向かいの部屋に生き残っていたパク・シネ(どっかで見たと思ったら、美男ですねの子だなのね!)演じる女の子。彼女の家が映されるとそこにはキャンプ道具がたくさん。
おそらくこの世界になる前は同居していた家族がキャンプ好きだったのかな。
お父さんとかと一緒に小さいころから連れて行ってもらってたんだろう。
一滴の水も貴重な中、部屋にある観葉植物用の水もとっておいているところを見ると、
やっぱり自然好き、アウトドアガールな印象。
さらに部屋の中にはロープが張り巡っていて、ドア付近にはゾンビ捕獲機?のようなものが。
そこで捕まえたゾンビを斧で絶命させている様子を見るに、かなりのサバイバー。
そう、こんな世界では、
ためらった奴から死んでいくんだ!!!
ついに外に脱出する日、相方ユ・アインは部屋の中で今か今かと出る時を見計らっていると、外では
パク・シネ、もう出てるー!!
草刈り道具みたいなの一本だけ持って出てるー!!!
無鉄砲すぎてこういう人いの一番に死にそうだけど、ゾンビを押し倒すという新しい戦法で、まさかの一噛みもされずに向かいのマンションに到着。
勢い、大事。
ここからまたゾンビやら、生きてる人間との闘いありで、マンション上階まで登っていくわけですが(急に雑w)、
デジタル慎重サバイバーとアナログ勢いサバイバー、どっちが強いだろう。
まあこの映画的には二人ともがいなかったら二人ともだめだったんだけど、
もし現実だったら、やっぱり私はアナログサバイブしていこうかな。
このときだって最初のころはなぜか電波がなくなったりして情報収集がまともにできなかった。
デジタルユ・アインもラジオを聴こうと必死に隣の家まで大冒険していったくらいだし。
そう、ゾンビには会わないようにするのが一番(進撃の巨人の壁外調査と一緒だね)
だけど、もし遭遇してしまったときは自分だけが頼りなんだ。
電波は助けてくれない。
そして、一番重要なのは、
ためらったら、死ぬ!!!
こうやっていつ来るかともわからない世界のために、今後もゾンビ映画で自習するべし。←結局そこ
#生きている
2020年 韓国
98分
監督:チョ・イルヒョン
出演:ユ・アイン、パク・シネ